2022-01-14
“ペイン天狗” 長谷川繁とO JUN カスヤの森現代美術館(横須賀市)
会期:2022.01.08日(sta)~04.03(sun) 毎週[月・火・水]休館 10:00-17:30 ※入館は閉館30分前まで

1990年代、新しい具象(ニュー・フィギュラティヴ・ペインティング)の作家として注目され、作家活動の初期から30年来、お互いの仕事を意識し見続けているO JUNと長谷川繁。作品制作とは別に美術展のキュレーションにも携わり、多くの作品について見定める立場も有する所謂「目利き」同士の作家が、本展では個展でもグループ展でもなく二人展として初めて「差し」で作品を並べる。
画家として十分なキャリアを積んできたお互いの作品についてどのように捉えているのか、また本展での30年越しの出会いによって、どんな空間が生まれるのかとても楽しみである。
O JUN 「陸海空」2021年 キャンバスに油彩 72.7×72.7cm 長谷川繁 「法被威刹屠 - 壱」2021年 綿布に油彩 53.5x41cm 長谷川繁 「種まく人(女)」2020年 綿布に油彩 162x130cm
O JUN(b,1956)と長谷川繁(b,1963)は昭和が終わってすぐの1989年、共にドイツデュッセルドルフに渡って出会い、お互いに影響関係を保ちながら制作を続けてきました。帰国後は90年代の新しい具象絵画の作家として認知され東京を中心に活動を続けてきました。
90年代後半の日本における新しい具象絵画はマンガ、アニメの表現を取り入れた一群の作家たちや物語性の強い絵を描く作家たちが多く見受けられましたが、OJUNと長谷川の作品は具象絵画ということだけで一括りにされるような単純なものではなく、90年代以降のどの時期の二人の作品を見ても具体的なものを描きながらも、慎重に物語に回収されることを避けながら進められてきていることがわかります。グラフィカルでもなく物語性でもない別の地点でどのような具象的な絵画が描けるのか、または具象ということ自体もさほど重要ではなく絵画の成り立ち自体を追い続けているという点で、二人の画家はお互いの作品を見続け制作を前に進めてきたと言っても良いかもしれません。
2020年代に入って「絵のようなもの」や「平面作品」は溢れているにも関わらず、「絵画」と言えるものを見つけることは難しくなり二人にとっては居心地が悪く難しい時代でもあります。
出会って三十年を超えて初めて二人の絵を並べて見せる機会をカスヤの森現代美術館で作っていただいた。二人のペイン天狗のペインティングがどのように響き合うのかぶつかり合うのかを見ていただければと思います。
長谷川繁(画家)
カスヤの森現代美術館
所在地 神奈川県横須賀市平作7-12-13
連絡先 046-852-3030
開館時間 10:00~17:30 (入館は、閉館30分前まで)
閉館日 月曜日・火曜日・水曜日(※展示替えの週を除く)
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