2022-06-20

中村ハルコ「光の音 Part Ⅱ- echo」“ わたしが呼べば あなたが答え、あなたが呼べば わたしはここに ” カスヤの森現代美術館(横須賀市)

会期:2022年 7月7日[THU]- 9月4日[SUN] 

Haruko Nakamura @ Formare la luce

写真家 中村ハルコは、イタリア・トスカーナに魅了され、1993年から1998年の間、多い時に は年に7回も通うほど情熱を注ぎ、現地の写真を撮り続けました。
今 回 、 カ ス ヤ の 森 現 代 美 術 館 で は 、「 光 の 音 」 第 2 段 と し 、 待 望 の 未 発 表 作 品 を 公 開 し ま す 。
2008年に出版された写真集「光の音- pure and simple」の前後のショットを予感させる、 “もう一つの記録”を捕らえた「光の音 Part II-echo」をご紹介します。

■ トーク・イベント:下館和巳 × 高橋淳子 2022年 7月9日[土]15:30より ※ 要予約
写真家、中村ハルコとその作品について、パートナーの下館和巳氏(シェークスピア カンパニー主宰、東北学院大学教授)と本展のアートディレクター・高橋淳子氏(キヤ ノン 写真新世紀担当)のお二人にそれぞれの視点から語っていただきます。
(新型コロナウィルス感染拡大等による活動自粛の要請があった場合、会期等に変更が生じる場合 がございます、予めご了承ください

Haruko Nakamura @ Formare la luce

 

写真家 中村ハルコは、イタリア・トスカーナに魅了され、1993 年から 1998 年の間、多い時には 1年に 7 回も通うほど情熱を注ぎ、現地の写真を撮り続けました。

広大な大地の中、古式ゆかしい暮らしを営む老夫婦イヴォとイルダ、その家族たちとの出会いを通 し、優しく熱いドラマチックな人間関係を、ゆるやかな映像ともいえるような写真表現で、美しくダ イナミックに記録したのが写真集「光の音 -pure and simple」(2008 年)です。この写真集には季 節を巡る雄大な景観はもとより、時空の流れ、温度差までをも大胆にカメラでとらえようと、野山を 駆け巡る中村の初々しい痕跡が残されています。

今回、カスヤの森現代美術館では、「光の音」第二段とし、待望の未発表作品を展示します。前作に収 められた写真の、前後のショットを予感させる、”もう一つの瞬間 ”を記録した「光の音 パートII -echo」。

新型コロナウィルス、パンデミックから国際的な往来が大幅に減少、人と人との距離を取らざるを 得ない状況が続いた昨今、中村の写真には、イタリアの大地に根付き、支え合って生きる人々の普遍 的な日常、家族と対話する喜びの瞬間が刻まれています。これらの写真は、生命体として健やかに生 きること、自然に呼吸する幸せ、そして、宇宙と共鳴しつながっている神秘を思い出させます。

享年 43 才という短い生涯の中で、夢中になって取り組んだ写真の数々。彼女にしか撮れなかった 「光の音 パートII-echo」に出会いに、カスヤの森現代美術館にどうぞお出かけください。

中村ハルコ:写真家

1984年 日本大学芸術学部写真学科卒業後 フリーで活躍 2000年 写真新世紀[第21回公募]優秀賞受 賞(選:荒木経惟) 「写真新世紀展2000」 年間グランプリ受賞 2005年 43才で他界

2008年 「光の音- pure and simple」出版

若手写真作家の登竜門として長きにわた り開催されてきたキヤノンの「写真新世紀 」。その初めからキャノンの社員として携 わり、中村ハルコの作品集「光の音- pure and simple」(2008)では、アート・ディ レクターを務めた高橋淳子を迎え、中村ハ ルコの未発表を含む作品をご紹介します。

高橋淳子(本展アート・ディレクター)

カスヤの森現代美術館

  所在地 神奈川県横須賀市平作7-12-13

  会期 2022年 7月7日[木]- 9月4日[日]

  連絡先 046-852-3030

  開館時間 10:00~17:30 (入館は、閉館30分前まで)

  閉館日 月曜日・火曜日・水曜日

 

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