2020-08-22
チャーベンという宝石箱 鋸南町
千葉県民のソウルフード、房州ローカルに徹するならまずカラダの内面から染まることです。国道127号なぎさライン、明鐘岬のトンネルを抜け保田、勝山市街を抜けると左手に現れる「としまや弁当」の看板です。注文を入れて、待つこと5分、ずっしりと重いほっかほかのチャーシュー弁当が手渡されます。ジューシーな肉厚のチャーシューが5枚と濃厚な甘辛ダレが熱々ご飯にしみしみです。蓋を開く時のときめき、タレの風味と食をそそる肉厚の豚バラ肉のチャーシュー。の旨味が渾然一体となって口の中にその香気と旨味が広がります。
房総の食文化の中でチャーシューがなぜ、花開くことになったのか。この弁当を食べて思いをはせるのは壮大な房総産業史へのロマンの挑戦です。日本酪農の発祥地から、紆余曲折の養豚産業の育成、そこから始まるチャーシュー文化。竹岡ラーメンのコクにも通じるちょっとしょっぱいチャーシュー弁当。海に潜る房州人に愛され、今また、マリンスポーツのお供として「チャーベン」と呼ばれ、脚光を浴びています。濃厚な肉の旨味の詰まったタレのしみご飯、これはもう病みつき。
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