2020-10-17

日本のセドナ、鋸山の成り立ち

「褶曲に とんがり帽子 安房の愛」 鋸山山人

房総半島の千葉県富津市金谷の鋸山の北西海岸沿いに露出する約 600 ~ 400 万年前の後期中新世から鮮新世の三浦層群(安房層群ともいう)稲子沢層 の地層。房総半島と三浦半島は兄弟のような半島で一 連の同じ地層が分布しています。別々の半島で露呈する同じ地層、 凝灰岩質の砂岩・泥岩に多くの火 山噴出物が挟まっていることが知られています。しかし, 房総半島や三浦半島の周辺には現在火山がありません。一 番近い伊豆大島火山からも 50 kmも離れています。三浦層群に含まれている火山噴出物は粗く,すぐ近くで火山噴火 が起きていたと考えられますので,今,近くに火山がないことは不思議です。実は,三浦層群に火山噴出物をもたら した火山は,本州の孤の下に沈み込んだか一部衝突・付加 し,当時と異なる位置に移動してしまったと考えられてい ます。これは,伊豆 – 小笠原孤の本州孤への衝突によるも ので,伊豆半島の衝突や関東地方の地形の成り立ちなどに 深く関係があるのだそうです。複雑に入り組んだ太平洋プレートとフィリピン海プレートの地殻が南北でぶつかり、海底から屹立して現れた褶曲現象が鋸山なのだそう。600万年から1000万年前は鋸山の山頂も海の中、頂上で海の化石が見られるのもその証。自然は人知を超えて雄大ですよね〜。国境の山は上総と安房の引き裂かれる愛を際立たせてくれるものです。

文じいの鋸山逍遥 002「鋸山の成り立ち」

 

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